多摩動物公園[Tama Zoological Park]
相変わらずオールドレンズしか楽しんでいない今日この頃なのですが、デジタル一眼はやっぱり重いしフランジバックの都合もあって制約が…ということで富士フィルムのミラーレスX-M1[*ニュースリリース]が仲間入り。
6年前のモデルですが不都合は0。Wi-fi内蔵なのでWi-fi搭載SDでなくても即座にJPGがスマホへ送れるのは本当に便利です(今更)。ちなみに基本的にはRAW+JPGで撮影してここにはRAWを現像したものをアップしています。
で、X-M1でもって既存のM42レンズを遊んでいたのですがふと「せっかくミラーレスがあるのだから他のマウントでも遊ばないと損なのでは?」と思ってしまったのです。
さて何マウントにすべきか…
いろいろと調べた結果、NIKON Fマウントにすることにしました。
というのも、他メーカーと違いNIKONは古くからFマウントを採用し続けているため、1つのマウントアダプタで対応できるレンズ数が圧倒的に多い。
マウントアダプタをあれもこれもと用意するのが面倒+癪なので、無精な私に考える余地はありません。
取り急ぎ、AmazonにてVILTROXのNF-FX1というマウントアダプターを購入。
M42ではK&F ConceptのM42-FXマウントアダプタを使っているのですが、今回なぜ同じようにK&Fのアダプタにしなかったのかというと絞りが16段階と細かく調整できたため。
そして肝心のレンズですが、私は根っからのPENTAXスキーだったのでこれまでM42とPK以外のレンズは使ったことがありませんでした。
当然Fマウントは1本も持っていません。さて何か気になるものは…
ヤフオク!を覗いて見ると、「20mm-60mm」と超広角なのに2,000円を割っているNIKONレンズがある。
「え?なにこれ。超広角って普通何万もするもんじゃないの?」と調べてみるとIX-Nikkorというシリーズのもので、Fマウントではあるものの造りが特殊なために通常のFマウントとしては使えないために人気がないという不遇の子らしい。使用条件が困難すぎて超安い、と。
しかしミラーレス+マウントアダプタの組み合わせならその特殊条件はクリアできるということで、ためらわずポチり。
ついでに同じ出品者さんが60mm-180mmも出品していたのでこれもポチって同梱発送してもらいました。
ということで私の初NIKONレンズは
IX-Nikkor 20-60mm f/3.5-5.6
IX-Nikkor 60-180mm f/4-5.6
となったのです。
そして多摩動物公園でその2本をデビューさせてきたわけなんですが、ピントがあった時の解像度の高さに驚愕しました。
私自身がまだまだ初心者なのでマニュアルフォーカスの合わせ方が下手くそすぎるのはさて置き、たまたまばっちりフォーカスできたときの線の細やかさたるや。
そしてなんといってもこのレンズ超軽い。20-60mmは170g、60-180mmは220gしかありません。プラスチック筐体とはいえこの軽量でこの描写。一瞬で惚れました。
とはいえ開放だとちょっとボケがうるさいですね。
このマウントアダプターでは1段絞るくらいがちょうどいいみたいです。
レンズも大変良好なんですが、X-M1もとても良いカメラなんですよね。
PENTAX K10Dを使ってきたのでAPS-Cセンサーには慣れていますし、このX-M1は安価な部類ながらもプロ仕様を謳う上位機種と同じセンサーを使っているのだそうな。
胸を打つような発色に惚れ込んでずーっとPENTAX派だったわけですが、Fujifilmの自然かつ美麗で繊細な発色はグッと惹き込まれるものがあります。
携行性の良さもあり、最近ではすっかりX-M1ばかり持ち出すようになってしまいました。
今回一番最初に驚愕した写真。皺の細かな描写が一切潰れることなく写されています。象の肌の質感までも伝わってくるよう。
そしてこのアオサギ。羽の柔らかさ、くちばしの硬く鋭い感じがしっかりと伝わってきます。
ピントが前でも後ろでも綺麗にぼかしてくれますね。
寝ぐせ可愛い。
60-180mmをいっぱいにズーム。
かなりの美人さんですね。性別わからないけど。
猛禽類の眼光はなぜこうも鋭くかっこいいのか…。
どこ見てるんだろう…。
森の賢者ことオランウータン。自分の中の何かを見透かされてしまいそうな瞳。
子トラが壁の上の何かを必死で追っかけていました。
首をかしげるアピールは実にあざとい(笑)
屋外ですからそりゃあカラスもおります。この子は色艶も良くかなり賢そうな印象でした。
ユキヒョウ。暑かったのか口を開けてずーっと右往左往。
ターキンという牛の仲間だそう。なぜかもののけ姫が頭をよぎりました。
タイリクオオカミ。犬とは違う凄みがありますね。シュッとしてらっしゃる。
でも動物も生き物ですから失敗したり奇行をしたりもするわけで…
見た限りで3分以上、ただただ壁を舐め続けるキリン。
肘をつくのも面倒で完全に寝の姿勢に入ったカンガルー(奥)。
ボールを咥えて意気揚々と台に上がった瞬間にボールを落としたユキヒョウ。
聞いたこともないような鳴き声を発しながら尻を振り続けるトキの仲間。
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動物園って本当飽きないですよね。今回は半分も回れなかったのでまた撮影しに行くつもりです。
X-M1 / IX-Nikkor 20-60mm f/3.5-5.6 & IX-Nikkor 60-180mm f/4-5.6
現像ソフト:Photo Scape X